PrE-ENGLISH講座(小学生向け)

Pre-English講座とは、糸山式のDonglishに入る前に、ほぼ日本語のみで、英語を学習する小学生向けの英語講座です。

 

昨今、やみくもに英語の授業が小学校で展開してしまっていますが、短いフレーズの暗記だけでどんどん授業が進んでいき、「なぜこうなるのか」という説明が一切ないのが現状です。一般的な、幼少期から始まる商業的英会話も、結局このスタイルです。得意になってそれっぽく会話しているように見えて親は満足してしまいますが、ふわふわとした英会話中心の英語では、中1後半あたりで完全に英語がわからなくなる危険をはらんでいます。中1の前半ぐらいまではなんとかこのスタイルで押し通せるかもしれません。しかし、暗記だけで対応できる量を超えてくる中2・中3になると、一気に英語がわからなくなる、というのが、この現在行われている学校教育のスタイルの特徴です。さらに、高校に入るともっと文法の比重が大きくなり、完全に迷子となってしまいます。

 

この、短いフレーズのやり取りの先に、「英語が好きになる」という展開が待っていて、「好きだから積極的に勉強する」という流れになればそれでよいのですが、そうでない場合は悲劇的な結末が予想されます。

 

以下は、新教育課程移行になって最初の受験であった令和4年度の長野県公立高校入学試験の受検結果です。各教科、似たような平均点に見えますが(この年は理科がやたらと難しい年でした)、英語とその他の教科は波形が全く異なるのです。

 

英語だけ、毎年ちょっとおかしな波形なのですが、新教育課程の教科書となった令和4年度の英語は特にひどい状況でした。英語だけに注目してご覧ください。

 なんと、最も大人数の生徒が得点したのが、21点~25点!!ほかの教科のピークポイントが41点~45点のあたりで分布していることと比較すると、いかに教育課程が失敗しているかということが伺えます。

 

それもそのはず、どんなに幼少期からスタートしたところで、現在の日本の環境の中では、英語は所詮は外国語で、その言語に触れる総合時間数は圧倒的に不足しています。そして教育現場はこの不足を補おうと躍起になっていますが、それは全くのナンセンスだと私は感じています。

むしろ、小学校時代は英語ゼロで、日本語・母国語を深く磨き上げるというのが、これからの時代に最もマッチしていくはずです。というのは、今後AI翻訳の精度があがり、より本格的に普及したときに、中途半端な英語を使うことには何の意味もありませんが、「正確な日本語を話す」ということはものすごく価値が高くなるにきまっているからです。

つまり、「正確な日本語」が使いこなせれば、AIをうまく使って正確なコミュニケーションをとっていくことができる時代がすぐそこにきているのではないでしょうか。だから、英語の学習って、むしろ不要では?もちろん、英語が好きで、英語環境でいつか過ごしたい、留学して世界に羽ばたいていきたい、という「英語好き」は、「自分にとって興味がある好きな分野」として、どんどん勉強していいのです。

 

結局「言語能力」の基本は、絶対的に母国語を土台としているのです。

母国語でいかに深く自分自身を表現できるか、また、相手の状況を深く理解できるか、が、とにかく大切なのだと思います。これからの社会では特にそうなっていくと思うのです。

なんでも吸収する限られたこどもたちの12歳までの時間を、中途半端な英語学習に時間をとってしまうなんて、本当にもったいないことです。 

 

とはいえ、決まってしまった教育課程にいくら異を唱えても、仕方のないことなので、そこにエネルギーを使うのはやめたいと思いますが、ではどうすればいいのか。

 

まず日本人が今この環境で英語を学び始めるにあたり、日本語と英語の構造の違いをわかっているということが大切です。

 

何が一番違うかというと、「日本語には格助詞があるため語順が比較的自由」対して、「英語は主語・動詞・目的語の順で並んでいる」という違いです。

 

Pre-Englishでは、このような、後々の中学後半と高校・大学と進んでいくにあたり結局必要な、英語の語順や品詞についてのイントロダクションを小学生にわかる言葉で説明していきます。

 

 

【内容】

◎ 受講適期:小5・小6・中1

◎所要時間:2時間程度

◎参加費用:3000円+会場費

◎講習内容:英語のイントロダクション

  ・英語ってどんな言語?英語を使わずに、日本語で英語の基本構造を説明します。

  ・日本語のスーパーツール「格助詞」とは?

  ・英語の語順

  ・動詞・名詞・形容詞・副詞・主語・人称についてなど、基本的な知識を伝えます